2025年秋 再演決定!

 

道産子男闘呼倶楽部
「きのう下田のハーバーライトで」

作・演出:蓬莱竜太
出演:犬飼淳治  津村知与支

仕事で下田のモーテルに宿泊している二人の男。
二人は人生を折り返し、50才を前にしている。かつて実演販売での妙技でテレビによく出演していた男と、その付き人兼マネージャーの男であった。
付き合いは大学時代から及ぶ。
今ではテレビに出ていたその男を覚えている人はいない。今は全国のスーパーやデパートを周り、何とか生活している。
付き人は何故自分の人生がこうなってしまったのかを夜な夜な考える。宿泊はいつも相部屋。酒を飲んでいる相手の顔を見ながら、いびきをかいてる彼の顔を見ながら、大学で彼と出会った時からを振り返り、人生の分岐点、修正すべき点を考えてしまう。
もう30年の付き合いだ。家族より長い。人生の大半は彼との記憶に埋め尽くされている。今から縁を切れるのか。裏切ることになるのか。相手はショックを受けるだろう。だけどこのままだと自分の人生は失敗だとはっきりと言える。
そしてきっと、もう遅い。
だから今日も過去に思いを馳せ、自分の人生、二人の人生を振り返ってしまう。
何でもない小さな夜も、越えるためには少し力が必要なのだ。
引き返せない、やり直せない人生をどう抗うのか、どう受け入れていくのか。
朝を笑顔で迎えるために毎夜繰り返される二人の小さな物語。

< 東京 >
◉日程:2025年9月23日(火)~28日(日)
◉劇場:浅草九劇
(〒111-0032 東京都台東区浅草2-16-2 浅草九倶楽部2階)
※受付開始:開演45分前/客席開場:開演30分前 ※未就学児入場不可
9月23日(火)19:00
9月24日(水)14:00
9月25日(木)14:00/19:00
9月26日(金)14:00/19:00
9月27日(土)13:00/17:00
9月28日(日)13:00

< 北海道 >
◉日程:2025年10月3日(金)~5日(日)
◉劇場:扇谷記念スタジオシアターZOO
(〒064-0811 札幌市中央区南11条西1丁目ファミール中島公園B1F)
※受付開始:開演 45分前/客席開場:開演 30分前 ※未就学児入場不可
10月3日(金)19:00
10月4日(土)13:00/17:00
10月5日(日)13:00
◎10/3 アフタートーク:蓬莱竜太 ✕ 納谷真大(ジョブキタ北八劇場芸術監督)

<チケット>
◉発売日:2025年7月12日(土) 10:00~
◉料金(自由席/前売り・当日共):一般¥3,500/U18¥500(びあのみ取扱/枚数限定/当日要身分証明書提示)
◉取扱プレイガイド
* チケットぴあ https://w.pia.jp/t/dosankootokokurabu2025/(Pコード:534952)
* Confetti (カンフェティ)http://confetti-web.com/@/dosankootokokurabu2025

作・演出:蓬莱竜太
出演:犬飼淳治
津村知与支
美術:中根聡子
照明:沖野隆一(RYU CONNECTION)
音響:今西 工(山北舞台音響)
舞台監督:長橋遼也
宣伝美術:金子裕美
制作:関根明日子(明後日)
協力:扉座、モダンスイマーズ、大沢事務所、オフィスPSC、田渕正博
東京公演
主催:道産子男闘呼倶楽部
札幌公演
主催:道産子男闘呼倶楽部、北海道演劇財団、NPO法人札幌座くらぶ

<お問合わせ> dosankomens@gmail.com
<道産子男闘呼倶楽部 HP> https://dosanko-otoko.com/


第5回 FM世田谷ベスト劇ナビ!!賞 ベスト作品賞受賞

 

<コメント>

水谷龍二(脚本家)
とにかく設定も、2人のやりとりも絶妙で面白い。ユニット名は田舎臭いが、この芝居は洗練されている。

鄭義信(演出家・劇作家・脚本家)
男の友情ってやつは、ちょっと歪んでて、ちょっともどかしくて、ちょっと厄介で、けど、その熱さに、ちょっとやられちゃうんだよねぇ。

六角精児(俳優・ミュージシャン)
彼らは私の知る中で最も芝居を愛し、芝居に取り憑かれた後輩たちである。彼らは芝居なしでは生きられない。だからこそ観る価値があるのだ。

植本純米(俳優・インタビュアー)
第5回FM 世田谷ベスト劇ナビ!!ベスト作品賞に輝く名作です。まぁそれはさておきラジオで取り上げてほしい時はメールではなくいつも電話でお願いしてくるのが津村。人の懐に入るのが上手い。一方の犬飼は扉座や椿組の永遠の鉄砲玉のようで和の世では窮屈そうに見える。そんな二人に共通してるのは哀しそうな日。初演は衰しくて愛おしくて実に暑苦しかった。蓬莱はいい本書いたよなあ。審査員として仲間として責任を持ってお薦めします!

足立紳(脚本家・映画監督)
「きのう下田のハーバーライトで」が再演されると津村さんからお聞きしまして、またあの目を逸らしたいんだけど、どうしても引きつけられてしまう同世代の男2人が帰ってくるのか、、と微妙な気持ちになりました。あのお芝居を観たあと、「ああ、これ俺が作ったものだったらなあ」なんて思ってしまったからです。またあんな気持ちになるのはちょっと嫌ですが、再演がどんなものになるのかどうにも楽しみでなりません。

土居志央梨(俳優)
初演を観た時、最後に暗転した暗闇の中で「あぁ私はすごいものを見たかもしれない…・・」と静かに鳥肌が立った感覚を今でもはっきり覚えています。津村さん犬飼さんのお二人が演じられるおじさん二人の青春を、人生を浴びながら思いきり笑って泣きました。
きっとこんな瞬間があるから人生ってやめられないんだなあ。そんなものがたくさん詰まっていました。
再演されるとのこと、めっちゃくちゃ嬉しいです。

那須 凜(俳優)
たった二人のどうしようもない人生。その懸命さが滑稽で、可笑しくて、そしてどうしようもなく泣けてしまいました
どうしようもない人生でも踏ん張って、生きてみようと思えた素晴らしい舞台でした。
またあの二人に会えることが、嬉しくてたまりません!
あの泣き笑いが手び劇場に溢れますように!!